講演会
痴呆の理解と支援について
ー痴呆性高齢者とともに暮らせる地域を目指してー
平成16年2月9日(月) 午後2:00〜4:00
己斐東学区会館で、己斐が丘病院の
寺田道元先生による「痴呆の理解と対応、
予防について」の講演と、事例から学ぼう
「地域で支える痴呆性高齢者」と題して
第三いこいの園在宅介護支援センター職員
の発表がありました。
60名以上の人が集まり会場はいっぱいに
なりました。身近な問題でもあり、
皆真剣に耳を傾けていました。

主催:己斐東学区社会福祉協議会
    己斐東学区各町内会・自治会
    第三いこいの園在宅介護支援センター
    広島市西在宅介護支援センター
    西保健センター(西区健康長寿課)
寺田先生のお話

65歳以上では13人に1人が痴呆。
この20年で痴呆性老人は2倍に。

痴呆にも治る痴呆と現段階では
治らない痴呆がある。
痴呆の治療には薬物治療と
介護者・家族の対応がある。
家族の対応によって、症状は
良くも悪くもなる。
痴呆性老人の対応で最も重要なのは
周囲の人たちとのよい人間関係を
維持することであり、そのことが
効果的なケアをもたらす。

痴呆の確認は、自分の年齢や
今日の年月日・曜日が言えるか、
3つのものを覚えてもらい後で
もう一度聞いたとき覚えているか
といったことでできる。
痴呆の予防
●骨粗鬆症・高血圧・糖尿病などの
 病気にならない。
●本を読む。
●日記をつける。
●クイズ番組などなるべく頭を
 つかうよう心がける。


事例
●痴呆老人の年金などを狙う
 悪徳商法が急増しているが
 本人が被害に気付かないままに
 なっている例が多い。
 身近な支援者が必要。
痴呆の症状の一つに「はいかい」が
 ある。同一日内に発見されず、
 翌日に発見されたり、死亡などもある。
 西区はいかい高齢者等SOSネットワーク
 は、お年寄りが行方不明になったとき
 地域の公共機関や介護保険事務所、
 ボランティアなどのネットワークを通して
 広く情報を伝達し、警察の捜索に
 協力するシステムで、はいかいの
 心配があるお年寄りを事前登録する
 こともできる。
西保健センター(西区健康長寿課)は、区民の皆さんの健康づくりを
応援するため、いろいろな活動を行っています。
保健・医療・福祉に関する総合相談も行われていますので
気になる事があれば問い合わせてみましょう。
    電話 294−6235